大規模メニーコア実験システム 一式
- 官報「2013-02-21」日発行
- 官報掲載場所「政府調達(33号)」の「45ページ」目
- 調達機関番号「415番」(国立大学法人)
- 所在地番号「8番」(茨城県)
入札情報
- 品目分類:14
- 種別:意見招請
- 調達方法 購入等
- 導入目的 本システムは,次世代の高性能計算システムと演算装置の中核と想定されるメニーコアプロセッサアーキテクチャに基づく大規模並列システムを試験的に導入し、同種システムにおける先進的計算科学アプリケーションの開発と評価に供するものである。
- 導入予定時期 平成25年度3月以降
- 調達に必要とされる基本的な要求要件 大規模メニーコア実験システムは大規模並列計算サーバ、大容量磁気ディスク装置、外部接続ネットワーク、及びこれらを有機的に連携し、安定かつ効率的に運用するために必要なその他の設備(ハードウェア及びソフトウェア)により構成されるものとする。
- 大規模並列計算サーバは以下に示す基本的な要件を満たすこと。a 大規模並列計算サーバは高性能演算装置を持つ複数の計算ノード(以下、単に「ノード」と呼ぶ)で構成される高並列型計算機であること。これらの計算ノードは高性能相互結合網で接続されること。b 各ノードは汎用CPU部と演算加速装置部からなる。c 各ノードの汎用CPU部は複数のCPUコアからなり、全てのCPUコアはハードウェア共有メモリ機構により相互に接続されること。d 各ノードの汎用CPU部の全CPUコアは均一アーキテクチャであり、64ビット拡張されたIA32アーキテクチャに基づくものであること。ノード当たりの理論ピーク演算性能は416GFLOPS以上(倍精度浮動小数点)であること。e 各ノードの演算加速装置部はメニーコアアーキテクチャに基づき、内部に独自のメモリを持ち、汎用CPU部と適宜データ交換を行うことにより超高速演算が可能であること。演算加速装置部が複数のメニーコアチップからなる場合は、それらのチップ間に跨がるハードウェア共有メモリ機構を持つ必要はない。f 各ノードの演算加速装置部のプロセッサは64ビット拡張されたIA32アーキテクチャに基づき、演算加速装置部全体で120個以上の有効演算コアを持つこと。演算加速装置部のノード当たりの総理論ピーク演算性能は2.02TFLOPS以上(倍精度浮動小数点)であること。g 各ノードが備えるノード間接続のためのネットワークリンクは、13GByte/秒以上の理論ピーク性能を保つこと。同性能が単一の物理リンクで達成不可能な場合は、複数のリンクによる理論ピーク値の合計によりこれを満たしてもよい。h ノード間接続のためのネットワークは全ノード間通信においてフルバイセクションバンド幅を提供すること。i 各ノードは1.5TiByte以上のユーザ利用領域を有するハードディスクドライブ群を備えること。当該ハードディスクドライブ群はRAID-1、RAID-5あるいはRAID-6による耐故障・冗長運用が可能であること。j 各ノードはハードウェア管理機構を有し、動作状態を監視するソフトウェアを有すること。k 各ノード上の汎用CPU部の複数のCPUコア間では、共有メモリ結合による並列処理のための自動並列化機能及びOpenMPAPIを有するFortran90、C、C++の処理系を備えること。l 各ノード上の演算加速装置部において、その内部の並列演算装置を統一的に利用する効率的なプログラミング環境が提供されること。m 各ノード上の演算加速装置部は、160Gbps以上の理論ピーク転送速度を持つバスで汎用CPU部と結合されること。同性能が単一の物理バスで達成不可能な場合は、複数のバスによる理論ピーク値の合計によりこれを満たしてもよい。n 全てのノードに跨がる分散メモリ並列処理のため、MPI 2.0規格に準拠したMPI処理系をサポートすること。o オペレーティングシステムはUNIX系であること(Linuxであることが望ましい)。p 大規模並列計算サーバ全体の理論ピーク演算性能の総和は、汎用CPU部に関して108TFLOPS以上(倍精度浮動小数点演算)、演算加速装置部に関して525TFLOPS以上(倍精度浮動小数点演算)であること。q 大規模並列計算サーバ全体の総主記憶容量は、汎用CPU部に関して 16TiByte以上、加速演算装置部に関して4TiByte以上であること。
- 大容量磁気ディスク装置は以下に示す基本的な要件を満たすこと。aユーザ利用可能領域の総和は200TiByte以上であること。b RAID-5またはRAID-6による耐故障運用が可能であり、これを構成する磁気ディスク装置単体の故障に対してはシステム全体の運用を停止することなくこれを交換可能であること。
- 外部接続ネットワークは以下に示す基本的な要件を満たすこと。a 全てのノードは外部接続ネットワークに対し、Gigabit Ethernet以上の性能を持つEthernetによって接続されること。b 全てのノードに接続されるEthernetを階層的に束ねるエッジスイッチ群及び外部接続を行うL3ルータを備えること。外部接続ルータは外部接続のための10GEthernetのポートを4つ以上備えること。
- 大規模並列計算サーバの実効演算性能については、別途ベンチマークにより評価する。
- 大規模並列計算サーバ及び大容量磁気ディスク装置は総容量250kVAの電源容量内で動作すること。
- 大規模メニーコア実験システムを構成するハードウェアは信頼性が高いこと。
- 大学等において開発・整備を行ってきた各種の高度に並列化したソフトウェア資産を活用できること。
- 多様なアプリケーションソフトウェア、計算ライブラリを備えること。
- 課金および統計機能を有する利用者管理システムを備えること。
- 資料及びコメントの提供方法
- 資料等の提供期限 平成25年4月4日17時00分(郵送の場合は必着のこと。)
- 提供先 〒305-8577 つくば市天王台1丁目1番地の1 国立大学法人筑波大学計算科学研究センター主任専門職員 倉持 聡電話029-853-6486
- 説明書の交付
- 交付期間 平成25年2月21日から平成25年4月4日まで。
- 交付場所 上記2(2)に同じ。
- 説明会の開催
- 開催日時 平成25年3月1日16時00分
- 開催場所 国立大学法人筑波大学計算科学研究センター1階会議室A
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